ロジック・ツリーとは
- 論理的にありえる可能性を「ゼロベース」で検討するためのもの
- 原因分析や打ち手の立案の際に、主に「考慮漏れ」の防止に使用されます
- 作成する際には「MECE」感を意識することが重要であるとされています
- (実戦では厳密なMECEさよりもMECE「感」程度でOKです)
MECE(ミッシー)とは
- 「モレ・ダブりの無い」状態を指します
- 特に大きく「モレ」がないことが重要です
- ロジックツリーの「MECE」さを保つにはどのような方法があるのでしょうか
- 実際に例を見てみましょう
ロジックツリーの例
- 例えば、就活中に「携帯電話が充電切れになってしまい、合否を伝えられる電話に出られなかった」ことの再発防止策を考えているとします
- まず思いつくままに打ち手を挙げてみましょう
- 「携帯充電器を持ち歩く」「寝る前に必ず充電する」「携帯充電器を忘れたらコンビニで買っておく」「留守番電話サービスに加入する」の4つを思いついたとして、これで他にないと言えるでしょうか?
- 他にも打ち手がある疑念が拭えないので、この図では「???」を足しておきます。
打ち手を抽象化する
「充電器を買っておく」は「充電器を持ち歩く」の一種のようにも見えます
先ほどの打ち手を抽象化して考えてみると、例えばこのようになります
- さらに、第1階層目がMECEになるまで抽象化します
- ここまでくると、「充電切れ」自体の防止と「それ以外」ということで第1階層はMECEとなります
- 少なくとも「???」の疑念は払拭できます
- 同様に、第2階層もMECEにしていきます
MECE感を保つコツ
- 第1階層では「●●」と「●●以外」という分岐でしたが、MECEの形はそれだけではありません
- 第2階層の左側では「需要(消費)」と「供給」という対義語を活用しています
- 第3階層の一番左側は「時間」を区切っています
- これ以外に、3Cや4Pといったフレームワークも有効ですし、それを雛形としてカスタマイズすることもあります
- ”「部分」を「寄せ集め」て「全体」を作る”のではなく、”「全体」をいくつかの「部分」に「分ける」”ように考えることがコツです
ロジックツリーの効能
- ロジックツリーの効能は、整理して気分がスッキリするだけではありません
- 上記の例だと、例えば電力「供給」サイドの打ち手をいくつか思いついたことで、反対に「消費(を抑える)」サイドにも打ち手があることを思いつくことができます
- 実際にスマホの「省エネ」モードがどの程度頼りになるかはわかりませんが、あらゆる可能性を見逃さない癖を持っておくことが、「ゼロベース」思考の第一歩となります
- 日頃「思いつきで行動して後悔してしまう」人は、ロジックツリーで全体像を把握することに挑戦してみましょう
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