就職活動を4P(4C)で考える

4Pとは

  • マーケティングのフレームワークで有名なのは、4Pでしょう
  • (特に学生にとっては)マーケティングというと「商品」や「宣伝」に話題が向かいがちですが、4Pを意識することによって視野を広く保つことができます
  • 特に「チャネル」のようなB2Bが絡む領域は、消費財であっても日常生活からは見えにくい部分ですので注意が必要です


4Cとは

  • 最近は顧客視点からの4Cも用いられます
  • 供給者視点(プロダクトアウト)から顧客視点(マーケットイン)への発想の転換
  • また、4Cの方が「製造業以外でも考えやすい」という点も


就職活動も「マーケティング」

  • 就活は、起業と学生のマッチングの場です。
  • 企業にとって、優秀な学生が自社を受験してくれるよう、マーケティングは欠かせません。
  • 反対に、学生にとってもマーケティングは重要です。


「就活」で4P/4Cの意味

  • 「私はこういう人間です」ということを考え抜く、いわゆる「自己分析」はよく行われています
  • しかし、「私はいくらなのか?(価格)」「どこで商品の魅力を知ってもらうのか?(チャネル)」については、考えが至らないことも多いようです
  • また、(4Pだけでなく)4Cで考えることによってより企業の側に立った自己分析が可能になるでしょう


就活における「商品」

  • 改めて述べるまでもなく、就活における「商品」は、あなた自身です
  • ポイントは、顧客にとっての価値を考えること
  • 例えばある飲料のパッケージに「クエン酸3mg配合」と書いてあったとしても、「だから何?」となりますよね


就活における「宣伝」

  • 就活における「宣伝」とは、「エントリーシート」や「面接」のときのエピソードが代表例でしょう
  • 「学生時代に頑張ったことは何ですか?」というアレですね
  • 上記の「顧客価値」をどう伝えるかが、ここでのポイントです
  • 他人へのコミュニケーションというのは、思ってるほど多くは伝わりません
  • メッセージを絞ってシンプルにしましょう


就活における「価格」

  • (学生にとって「初めて勤める企業を決める」ことが簡単な決断ではないように、)企業にとって、新卒の学生を採用するというのは、決して安い買い物ではありません
  • あなたの「価格」というのは、月々の給与と年間の賞与(加えて本当は社会保険、採用コスト、教育コストなども・・・)を併せた年収が該当します。
  • 自分で自分の「値付け」を行うことは簡単ではないでしょう。するとしても、10年くらい先までを見越さないと値段が付けられないかもしれません
  • ただ、値付けは「市場」がするもので、「上司」や「(いち)企業」がするものではない、ということを就職前から意識しておくことが重要です


就活における「チャネル」

  • 本来は商品を販売/入手する場所・媒介してくれる存在について考える項目です
  • 就活の場合は、採用する場所というよりも、もう少し広く「お互いを知る」場所という意味で考えると良いでしょう
  • どうしても面接の場に神経を集中させてしまいがちですが、企業が「学生を知る」場所というのは、それだけではないはずです
  • インターンシップやOB訪問、質疑応答、内定者懇親会(さらにSNSなどでも)などでも、一貫したメッセージを出せていますか?
  • サークルの先輩、グループワークのほかの候補者(さらに面接官でさえも)自分を応援する「味方」になってもらえてますか?
  • 「採用に関係ありません」という一言を聞いて気を緩めている学生を見ると、受験や学校のテストなどで悪い意味で「試験慣れ」してしまっているなあと思います


ポイント

  • 就活は(記憶力の良さをはじめとする)統一的な尺度で優劣を測る「受験」と全く趣が異なります
  • 人によっては人生で初めて「セルフ・マーケティング」に挑戦することになるでしょう
  • いわゆる「スクール・カースト」の中で自然とそれをやってきた人にとっては簡単に思えるかもしれませんが、「お金が絡んでいる」という点で、また一段レベルを上げる必要があります




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