QCDとは
- 品質・コスト・納期の3点を指します。
- 本来は、物品調達の際に「買い手」が意識すべき観点をまとめたものです
- (買い手がこの3点を意識している以上、)反対に、売り手(つくり手)の立場に立ったときも、意識すべき点だと言えます
クオリティ・スタンダードとは
- 調達の項で述べたとおり、QCDの中でも「品質の定義」は難しいものです
- それは、売り手(つくり手)の立場に身をおいたときでも一緒です
- 売り手(つくり手)の立場における品質の基準を「クオリティ・スタンダード」と言います
QCDの決め方
- クオリティ・スタンダードはどのようにして定めるのでしょうか
- そもそも、売り手(つくり手)の立場からは、どのようにQCDを定めて管理したら良いでしょうか。
- 目標決定の際にも取り上げた「3C」のフレームワークを、ここでも使ってみましょう
- 商品や会社にではなく、「個人」に対して使用します。
上司視点
- そもそも「QCD」の各基準は、「顧客」の要求水準を満たしている必要があります
- 顧客というのは発注者(上司)です。発注者が求められている品質・コスト・納期の基準を理解しているかどうかが重要です
- もし自分が仕事を「頼む側」だとしたら、「いくらでいつまでに、どれくらいの品質の仕事をして欲しいと思うか?」を理由とともに考えてみましょう。
同僚視点
- たいていの業務は、あなた以外にもできる人がいます
- 「この仕事は自分にしかできない」という意識は、気概としては素晴らしいですが、本当にそう思ってしまったら思い上がりです(もし思い上がりでなく事実なら、それはそれで組織として不健全な状態です)
- 仮に他の人がやったら、「いくらでいつまでに、どれくらいの品質の仕事をするのか?」ということを考えてみましょう
自分視点
- マネージャー間でメンバーを評して「あの人は、そもそものクオリティ・スタンダードが高い」などと言うことがあります
- この場合は、仕事をする人自身の品質基準が高いレベルで保たれていることを指しています
- 職人さんが気に入らない工芸品を自ら壊してしまうイメージでしょうか
- 上司の要求や同僚の水準とは関係なく、自分として守りたい基準を持つことも重要です
ポイント
- 「手を抜いたものを、なるべく高く売る」というのは、「合理化」とは呼べず、独りよがりの「ボッタクリ」である
- 品質は、作業者が「流した汗と涙の量」とは関係がない
- 仕事の誇りは客観性に裏付けされてなければならない
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