仮説思考のためのイシューツリー

ピラミッド・ストラクチャー(PS)を使いこなすには

  • 「主張に説得力を持たせる」ための構造として、PSを紹介しました
  • しかし、そこでもお伝えしたように、PSは「仮説思考が前提になっている」という点で学生には少しハードルが高いです
  • 仮説・検証を見える化する上では大変便利なのですが、仮説が覆されるたびにあまりに手戻りが多くては、非効率ですし
  • そこで、もう少し「手戻りの少ない」PSを考える必要があります


PSの「裏側」を考える

  • PSの一番上に書かれている「主張」には、「問い」があります。
  • 当初この主張(仮説)の確からしさが低く、仮説が進化する過程で修正されていったとしても、もともとの「問い」は変わりません
  • つまり、「問い」を先に考えて固定しておくことで、手戻りを防ぐことができるのです
  • これは、「根拠」の側も変わりません
  • 「主張」を根拠付けるために答えるべき「問い」のセットがあるわけです
  • 結果として、「問い」のピラミッド構造が考えられます


PSの裏側、イシューツリー


  • 「裏のPS」とも言うべき「問い」の構造を先に考えておくことにより、仮説検証の効率を大幅に高めることができます
  • 仮説が進化したとしても、大元の骨格(枠組み)は変わりません。
  • このPSの裏側にある問いの構造を「イシューツリー」といいます
  • まずはこの「イシューツリー」を固めることが重要ということです。


最上部の問いが最重要

  • イシューツリーの一番上に書かれる大元の問いは、最も重要です
  • 人によってはこの「大元の問い」を「イシュー」と呼ぶ人もいます
  • イシューがズレていると、全体がズレてしまいます。
  • 調べ物をする際など「(上司に)これを聞かれたから」という理由で安易にイシューを置いてしまうと、後で上司の真意が別の所にあったことがわかり「全部やり直し」という笑えないアルアルがあります
  • 本当のイシューは何なのか?どこが主戦場なのか?をよく考えて、出発点となる問いの抽象度(具体性)を、(カメラのピントを合わせるように、)うまく調整してみましょう


問いの構造は「MECE」感を意識して

  • その下の問いは、MECE感を意識してみましょう
  • MECEはロジカル・シンキングの象徴というような概念で、「モレなくダブり無く」を意味します(また別の機会にきちんと紹介します)
  • ダブリはともかく、「考慮漏れ」は困りますよね
  • 漏れを防止するコツは、抽象度(具体性)の「レベル感」をあわせるということです
  • ちなみにMECE「感」と言っているのは、時間や労力とのバランスで、そこまで厳密にMECEであることにこだわらなくてもいいよ!という意図です


訓練あるのみ!

  • まずは一度、イシューツリーを作ってみて下さい
  • 「問い」を考えることは「答え」を考えるよりも難しい、と気づくと思います
  • 学校で習ってきた頭の使い方と、全くの「逆向き」だからです(困ったことに、いま学校で教えていることの殆どは、社会で必要なことの真逆です・・)
  • 「逆上がり」と一緒で、本をいくら読んでもできません。
  • 練習しましょう!




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